朝日町ふるさとミニ紀行 vol.1
椹平の棚田とヒメサユリ咲く一本松公園を歩く ご報告

日 時 2009年 5月31日(日)午前9:00〜
主催 / 朝日町エコミュージアム案内人の会
協力 /NPO法人朝日町エコミュージアム協会



 

 100円見学会「朝日町ふるさとミニ紀行」 第一弾は、棚田百選「椹平の棚田」の見学会でした。田植えが終わったばかりの棚田を歩き、水田近くの高台や町の花「ヒメサユリ」が咲く一本松公園から眺めました。宮本建一案内人のていねいな説明で、知らなかったことをたくさん知ることができました。小雨降る天気でしたが、棚田も可憐なヒメサユリも、より色あざやかに見えました。以下、ご報告いたします。

(報告/エコミュージアム協会 安藤竜二)




朝日町ふるさとミニ紀行開会します!


集合場所の能中(のうじゅう)公民館をあとに


いよいよ出発です。参加者は14人 


案内人は、すぐ近くで生まれ育った宮本健一さん

棚田下の経壇の石碑。
「新しい道路を造る時に土地の霊を
慰めるお経をあげた場所です」




揚水ポンプを整備した石碑。
「現在は棚田の用水は最上川の水を使っています」

宮宿や西船渡地区を見下ろす素晴らしいながめ。
「五百川峡谷は最上川の中で最大の難所でした」

豊龍公園と西町

いよいよ棚田に入ります


扇状棚田の要を演出する
赤い屋根の古い建物


これから2ヵ所の ビューポイントへ向かいます(経壇からの写真です。右端に赤い屋根の建物)
ポイント1へ車で行くには、能中公民館北側(駐車場側ではなく)からの細い道を上ります。


まだ普通の水田と変わらない景色
まずは第一のビューポイントへ歩きます。


ふりかえると歓声が!


第一ビューポイントの高台へ到着。さらに大きな歓声!
まるで、幾重もの堀に守られた宮宿の町まで道が続いているような風景。
天気が良かったら、きっと水面に青空と雲が流れるのかも。




「山形県で棚田百選に選ばれた二つのうちの一つです」
「 実は私の田んぼもあります!」



昔は一つ一つが三分の一の大きさの田んぼでした」
「戦時中に中学生たちが開墾した歴史があります」


宮本氏を囲んで記念写真!


いよいよヒメサユリ咲くメインのビューポイント
「一本松農村公園」へ向かいました。


この地質がヒメサユリを育てます」


案内するエコミュージアムサイン



公園の登り口からたくさんの可憐な
ヒメサユリが迎えてくれました。


写真にすると見えづらいですが、
本当はいっぱい咲いてます。

身近になくなってしまった理由〜
「昔は牛とか山羊の餌として、身近な草をいつも刈っていたので、日当りの良いヒメサユリの育ちやすい環境が整っていました。現在は、一本松公園のようにまめに整備しておかないと自生できないのです」



そして、第2のビューポイントの一本松公園に到着。
大きな歓声が! さっそく会心の一枚!


「種をまいてから一輪咲くのに6年 かかります」


「二輪咲くのに7年かかります」

「三輪咲くのに8年かかります」


ということは、七輪咲いているのは12年!

足もとをよく見ると


こんな小さなヒメサユリがたくさん。
みんな6年未満の姿ということに…


公園のシンボル一本松


一本松と記念写真


地元の皆さんが売店を出されていました。
棚田で採れた玄米で作ったきな粉菓子。おいしい!


ついに花咲く苗を販売できるようになりました!



「球根からではなく種を蒔いて6年かけて育てました」と。
ヒメサユリ保全の会会長の長岡さん



能中の皆さんや保全会の皆さんのご苦労があって、
私たちはこんなに美しいヒメサユリや棚田を
見られるのだなと納得しました。
ありがとうございました。



最後にすぐ近くのニ渡神社を訪ねました。
「舟運時代の安全運行を祈願して建てられたのでは」と

神社なのに鰐口が…。
神仏習合が現代に息づいていました。
 
最後に皆さんから感想をお聞きしました。
初めての人も、何度か来たことがあった人も、
知らなかった場所に行けて、
知らなかったことを教えてもらって…と、
満足した感想をお話下さいました。
私も益々大好きな場所となりました。

皆さんご参加ありがとうございました。
宮本さん案内お疲れさまでした。


帰ってからさっそくお茶でいただきました。
ハチミツ味が効いていてとても美味しかったです。
6月6日のひめさゆりまつりにまた買いに行きます!



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Asahimachi Ecomuseum 2009